前回(すみません、だいぶ前ですが・・)、台湾旅行の話を書いた際にキュウフンという場所のことに触れました。この場所について少しお話したいと思います。 ここ数年名前が知れ渡ってきたのでご存知の方も実際訪れた方も多いと思います。 キュウフンは漢字で九と、にんべんに分という漢字を書きます。残念ながら日本語バージョンの携帯やPCでは漢字変換できません。台湾の首都台北から北東に車で約1.5時間強、東シナ海と太平洋の境の海?に面した小高い山の斜面に張り付くようにある小さな村です。 ここは幾つかの映画の舞台にも使われ、特に、宮崎駿関東が「千と千尋の神隠し」のインスピレーションを得た場所として日本でとても注目されるようになりました。千尋が両親とご飯を食べている間に豚になってしまうシーンを覚えてますか?キュウフンの雰囲気があの場面に出ています。 迷路のような狭い通路に所狭しと立ち並ぶ食べ物屋や土産物屋、赤い提灯を幾つもぶら下げたオリエンタルでレトロな茶屋が狭い階段坂道の両脇に立ち並ぶ、独特の雰囲気を放つ場所です。 ところで、この村の名前の由来、わかりますか?にんべんに分という漢字は、中国語の先生の孔先生に聞いたところ様々な意味を持つ多義語ということでしたが、ひとつに、英語の「portion」の意味のひとつである「分け前、割り当て、一人前」という意味があります。 キュウフンは海岸からすぐに急斜面になるなかなか厳しい立地です。昔、そこには九世帯が暮らしていました。食べ物や生活物資を求めて村人が交代で台北に出かけ、持ち帰ったものを皆で分け合っていたことからついた名前だそうです。 台湾旅行の際には散策してみると面白いと思いますよ。 因みに、ジュップンとハップンという名前の場所もありました。仙台インストラクター YMK